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青柿

柿渋について

kakishibu

柿渋とは

about kakishibu

柿渋とは、まだ青い状態の熟す前の渋柿の実を汁を搾り、
その汁を熟成・発酵させたものです。
搾ったすぐの色は緑色をしているが、時間が経つにつれ赤褐色になります。

一説では平安時代から日本人の生活と共にあったと言われる柿渋。

防腐のため木造家屋に塗装したり、
耐久性を高めるため酒袋や漁網に使用したり、
糊の吸着力を向上させれる為に和傘にも使用されたりと、
生活の身近な場所に「柿渋」がありました。

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柿渋で塗装した古民家

木に柿渋塗装をしても
木の呼吸を妨げることがないので長持ちします。

ですが20世紀になり化学塗料が普及し
柿渋の需要も徐々に減っていきました。

長い間日本人と共に歴史を歩んできた柿渋は
生活から離れていき、柿渋を知らない人も増えてきました。

しかし近年、環境に優しいものや自然の風合いを
持つものが見直されてきたことにより、
また柿渋が身近な場所に戻ってきました。

柿渋は化学物質を含まない天然素材のもので
自然に優しい染料・塗料です。

柿渋製造

柿渋の作用

action of kakishibu

古くから抗菌・消臭・防腐・防虫効果などがあると言われています。
シックハウス症候群の原因となる
ホルムアルデヒドを中和してくれるとも言われています。

ijira kakishibu

伊自良柿渋

半世紀前まで現在の岐阜県山県市伊自良地区(旧岐阜県山県郡伊自良村)では

柿渋が盛んに製造されていました。

当時は需要も高く、集落の各家庭で取れた渋柿を
持ち寄っていたそうです。

しかし需要が減るにつれ伝統的に行われていた柿渋作りも行われなくなっていき、

渋柿は干し柿のみに利用されるようになりました。

しかし、もう一度柿渋の文化を取り戻して
地域を盛り上げていこうという動きが強まり、
多くの方の努力と苦労により
2016年、約半世紀ぶりに「伊自良柿渋」が復活しました。

世界でも岐阜県山県市にしかない「伊自良大実柿」という渋柿からできた柿渋。​

使われなくなった伊自良大実柿を利用し、

存続の危機に瀕している柿を守っていくためにできた柿渋。

​地域の伝統と誇りをつないでいくためにできた柿渋。

それが「伊自良柿渋」です。​

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